ぼくはきっとやさしい 【書評】
(本書の帯より)
主人公は、良くも悪くも自分に正直。自分の感じた気持ちを、感じたままに相手に伝える。それを相手が受けいれてくれると思ってなのか、たまに突飛なことも言ってしまう。その結果、ふられるだけでは済まないトラブルも抱える羽目になるのであった。
作品紹介
男メンヘラ、恋路をゆく!無気力系男子・岳文が恋に落ちるのはいつも一瞬、そして全力――第160回芥川賞受賞作家がおくる、ピュアで無謀な恋愛小説!
(引用元:コミックシーモア より)
ー 感想 -
主人公は、良くも悪くも自分に正直。自分の感じた気持ちを、感じたままに相手に伝える。それを相手が受け入れてくれると思ってなのか、たまに突飛なことも言ってしまう。その結果、ふられるだけでは済まないトラブルも抱える羽目になる。
#SPICAの読了本
— SPICA📖 (@sky_mooon_) June 16, 2019
ぼくはきっとやさしい/町屋良平
男メンヘラが主人公と聞いて気になった本。絵本のようなやさしい文体で、詩的な表現もあって、素敵な本でした。
事件は起きるのに全体的に穏やかで落ち着いて読める本でした。まだ消化しきれていない部分があるので少し時間を置いて読み直したいです。 pic.twitter.com/E4NMxEqjqW
~ 余談 ~
有り体に言って、仲間=友達 である。では「恋人」はどうだろう。
恋人とどう付き合っていくかの描写は、少年漫画には少ない。男子だけが置いてけぼり状態。色恋についての視点が欠落しているのだから。女子たちは小中学生の時点でませている中で、男子だけは性知識もないまま中学生に突入することも珍しくない。
そのため、いまの恋を実らせたいと考える少年たちは、きっとかげながらコッソリと、TwitterやYahoo知恵袋で、彼女と手を繋ぐタイミングについて~とか、キスのタイミングについて~という質問を繰り返すという、健気な努力をして知識を得るのだろう。
15年ほど前にわたしの周りで流行っていた少年漫画なのだが、これは成人コミック以外では、当時のわれわれ男子にとってバイブルのひとつであった。今の中高生にもぜひおすすめしたい。
いまどきの中高生に響くかはわからないが、いまの大人世代はこの主人公のように学んでいったのだ。(涙までするかは人それぞれだが)
町屋良平さんのぼくはきっとやさしい、を読んだ。俯瞰して読むとアホやな主人公とあきれながら読めて、距離を縮めて読むとやめとけって、やめとけ、みたいな母性が働く瞬間のくる小説やった。友達と友達みたいな兄弟、が最後まで残るところに考えさせられる部分があった。#読書 #町屋良平 #小説 pic.twitter.com/xNxGFql0zX
— じゅーり (@juurijurio) June 13, 2019
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河出書房新社
148ページ
2019年2月18日初版印刷
著者 町屋 良平 (マチヤ リョウヘイ)
1983年、東京都生まれ。2016年、「青が破れる」で第53回文藝受賞を受賞しデビュー。著書に『しき』、『1R1分54秒』がある。
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