デキる人は説明力をこう磨く【書評】



まず、30歳以上の方はこの本を読む必要はありません。

反面、大学生や新卒社会人など、20代の若い方にはぜひとも読んで欲しい本です。




社会人に求められる立ち居振る舞い


この本は、社会に出た際に常識とされているビジネスマナーに留まらず、「どうしたら相手にうまく話が伝わるのか」、「どうしたら良い印象を与えることができるのか」、その入門編の話がまとめられたものです。


雑誌や新聞などで活躍している執筆集団「日本語力向上会議」がまとめたビジネスマナーの本なのですが、本書の特徴は、とにかく内容が豊富な点です。

全190ページ、4章からなる本ですが、90項目ほどあります。だいたい1項目が2ページに収められているため、「ページをめくる度に次の話題に移る」ことになります。
新聞や雑誌に書いてきた内容をまとめたからなのか、ひとつひとつのテーマについて簡潔に書かれています。無駄が省かれることにより、結果的により多くの情報をまとめられている点がポイントです。






若者の研鑚 - 古い本から学ぶ -


時代が変わっても、世の中は結局のところ、人と人の関わりから成ります。

この本は10年以上前のものになりますが、ビジネスマナーに限らず、雑談力、説明力は時代を問わず必要となります。
30歳以上の方からすると、書かれているだいたいの内容が「当たり前」のことになると思います。そのため、新たな収穫と感じる内容は多くないでしょう。

しかし、これから社会で活躍していく若い方にとっては、一読の価値ありと感じました。

社会人になってからでなくとも、なるべく早い段階で習得していただきたいテクニックが、この本に書かれていると感じます。

なぜ早い方が良いのか。対人スキルを早い段階で習得することは、人生にとって得だからです。高校生でこんな向上心をもてていたら凄いですよね。大学に入ったら入ったで一目置かれるわけですから、すぐさま有望株ですね。


学生の方にむけて本の内容を一言で言うならば、「(アルバイト先の)厳しい店長が言いそうな内容」を凝縮した感じです。

「最近の若いやつは…」と言わんばかりに、教育熱心な店長やマネージャーは、学生アルバイトたちに何かを伝えよう、鍛えようとするでしょう。その方々の世代が言いそうなことがまさに、この本に書かれています。


本書に書かれたテクニックを、若くしてすでに理解しているスタッフがいる。そんなスタッフは上からも頼りにされますし、あたりがやわらかくなることでしょう。
「うちの店長は、厳しくて怖い」…といっても、抑えるところを抑えれば、あまり言われなくなったりします。
意外とそんなものです、経験者は語る、というやつです(笑)。


大学生なら、部活やサークルによっては、自分たちで名刺を作って外部とやり取りをするケースがあるかもしれません。
ゼミでの発表や、アルバイト先で新人アルバイトに説明をするときも、本書に書かれた「説明力」が活きます。

このように、学生の間に「説明力」を向上させる機会は多いため、ぜひ実践していただきたいと考え、この本をおすすめしました。


若い世代の方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。




【目次】 

第1章 聞き手の気分を考えていますか

第2章 「コイツはできる」と思わせよう

第3章 これこそ正しい喋り方

第4章 さらに効果をあげるために 


角川学芸出版

190ページ

2008年4月10日初版発行


著者 日本語力向上会議

書籍・雑誌・新聞を活躍の場とする執筆集団。得意分野は歴史・風俗・文芸など多岐にわたっているが、とりわけ言葉についての情報には敏感で、そうした関心が本書のテーマになっている。このグループのメンバーによる著作には、『デキる人は「喋り」が凄い』『知らないとゼッタイ恥をかく 敬語のマナー』などがある。




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