最高のチームに変わる「仕組み」のつくり方【書評】
かつて「仕事は先輩の背中を見て覚える」というのが当たり前の時代だった。
そして、がむしゃらに働き、上司に認められて出世をし、高い給料を得る。それが普通の望みだった。
若い世代に、今までの常識は通用しない!
だからといって、若い世代が "情けなくなった” わけではない。
ここで、先に挙げた「トータルリワード」について説明したい。
「トータル・リワード」(Total Reward)とは?
従業員に対する報酬(=リワード)を総合的な動機づけのしくみと捉える考え方で、金銭的報酬と非金銭的報酬をバランスよく包括した報酬マネジメント体系を指します。働く人の価値観やライフスタイルの多様化に対応するためには、賃金だけでなく、仕事そのものの面白さや働きやすい職場環境、組織文化、能力・キャリア開発、福利厚生、ワーク・ライフ・バランスなども組み合わせた、自社独自の魅力的な報酬パッケージを構築し提供していくことが求められています。
(日本最大のHRネットワーク「日本の人事部」様より引用)
石田淳著『最高のチームに変わる「仕組み」のつくり方』を読了。社会経済状況が急激に変わり、働き方改革が叫ばれる中で、行動科学の視点から、生産性アップや残業ゼロに向けた仕組みの導入について解説している。以前の精神論ではうまくいかない。行動につながる動機づけのヒントがここにある。
— etochan-man (@hida1567) April 25, 2019
( 'ω'o[ 本書の内容をご紹介 ]o
【無意味な挫折経験を与えるな】
「人は " 失敗してこそ ” 成長する」という考え方を頑なに信じている上司もいるだろう。
これが間違いかといえば、そうとも言い切れない。失敗から学び、効果的な仕事のやり方を覚えていく人もいるものだ。
ただし、すべての人にこのやり方が通用するわけではない。
私は今の若い世代を「仕事の能力が低い」世代だと思わない。むしろ極めて「生産性が高い」世代だろう。小さい頃からスマホを使って情報を得る環境で育ってきた世代だ。作業効率もよい。
仕事とプライベートを割り切って考えることができ、無駄なことはしたがらない。だからこそ、「わざわざ挫折経験」を与えるようなマネジメントが意味不明なのだ。
その能力を生かしきれていない行動に問題があると思うべきだろう。」
(p.64 - p.65 より引用)
『最高のチームに変わる「仕組み」のつくり方』#石田淳 著
— 浅野 泰平✡✧読書アカウント (@asapon_yomyom) June 4, 2019
部下が自ら喜んで仕事をして成果を出せるように、「仕組み」で「行動」を変えるのが望ましい
行動は少しずつ変化させていけばよい。
スモールゴールを繰り返していくことから生まれる小さな達成感が、更に次の変化へと背中を押すのである。 pic.twitter.com/0XnmxSrEBE
「仕組み」のある理想的な環境を!
もし今、会社がこのような状態であるとしても、仕組みが動き出せば、会社は大きく変わるのだと筆者は述べている。
【目次】
はじめに
第一章 「認知のゆがみ」が会社を滅ぼす ー ある日突然、人がいなくなる
第二章 思考を変える ー 今までの「成功体験」を捨てる
第三章 仕事を捨てる ー 結果につながる行動の見つけ方
第四章 人を育てない ー 「仕組み」で人を動かす
第五章 「仕組み」でチームが変わる ー 求められる「新しいリーダー」のあり方
おわりに
実業之日本社
189ページ
2018年1月28日初版第1刷発行
著者 石田 淳
株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長兼最高経営責任者・社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事・アメリカの行動分析学会ABAI会員・日本行動分析学会会員・日本ペンクラブ会員・日経BP主催『課長塾』講師。
主な著書に『課長の技術 部下育成バイブル』(日経BP社)、『「生産性」をあげる技術』(宝島社)などがある。
最後まで読んで頂きありがとうございます。 当ブログの記事がみなさまの読書のお役に立てれば幸いです。 また読みに来ていただけると嬉しいです。
▼ ご紹介した本はコチラ!
◇ TSUTAYAオンラインショッピング
➡ お求めは「こちら」から
◇ 街の本屋さんを応援するオンライン書店「e-hon」
➡ お求めは「こちら」から
◆ 電子書籍 はこちら!
◇ 無料まんが・試し読みが豊富!「ebook japan」
➡ お求めは「こちら」から
◇ 書店、通販、電子書籍のハイブリッド総合書店「honto」
➡ お求めは「こちら」から
Topはこちらから ➡ 「Homeへもどる」
0コメント