薬剤師の本音 【書評】
我々は、わかった気になっている。大丈夫だと過信している。
そのような事柄がかなり多いように感じる。
本書のあとがきにもあるが「自分が薬を飲むのは何のためなのか、薬を飲んだらどうなるのか、そしてどういうリスクがあるのか」を理解し、薬に頼らず自衛出来るところは自衛する。そういう意識が我々には必要なのではないだろうか。
「病院に行くな」と言うわけではない。先天的な病気、あるいは生活に支障が出るほどの急性な症状など、本当に薬が必要なケースもあるだろう。気軽に相談ができるかかりつけの病院や薬局を得ておくことは、多剤服用を防ぐうえでも必要なことでもある。ネットで拾った知識を信じてしまうのも怪しいため、信頼できる人に相談してもらった方がよいだろう。
薬の量を減らすにしても、いきなりいま服用しているものをぱったり止めてしまうのは、その方がリスクになるというのもある。しかし、基本的には自然治癒で治すものなのである。治らないからと別の薬に変えればいいというものでもない。ましてや量を増やせばいいわけでもない。
本書のあとがきにもあるが「自分が薬を飲むのは何のためなのか、薬を飲んだらどうなるのか、そしてどういうリスクがあるのか」を理解し、薬に頼らず自衛出来るところは自衛する。そういう意識が我々には必要なのではないだろうか。
【目次】
はじめに
第一章 薬剤師だけが知っている薬の正体
第二章 高齢者が知らない ”薬漬け” のリスク
第三章 65歳を過ぎたら飲んではいけない薬
第四章 薬に頼らない生活
おわりに
宝島社
188ページ
2019年3月13日第1刷発行
著者 宇多川久美子
1959年、千葉県生まれ。薬剤師・栄養学博士。明治薬科大学卒業後、薬剤師として総合病院に勤務。患者に投薬を続けるなかで「薬で病気は治らない」現実に目覚め、病院を退職。自らも薬をやめ、不調だった身体が健康になる。一般社団法人国際感色協会理事長、ハッピーウォーク主宰。著書に『それでも薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)、『その「1錠」が脳をダメにする』(SBクリエイティブ)ほか多数。
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