正しい本の読み方【書評】



この本を通して、筆者はユーモラスな語り口で「本との関わり方」を伝えてくれています。


真面目な内容なのですが固過ぎず、読み手を惹き付けるような話の拡げ方をしています。





型通りの教育に一石を投じる


この本は、タイトル通り「本の読み方の本」です。先に挙げた「大人のための読書法」とあわせて読むと、より理解が増すため、ぜひ試してみてください!


本を読みたいがいろいろと悩んでしまい、決めあぐねている。

本書では、そんな読者の助けになるべく、本を読むことの楽しさと喜びを伝えています。


本とは何か文学とは何かなど、知っているようで知らない、深く考えてこなかったことを教えてくれる良書です。

世代を問わずオススメしたい一冊です。



( 'ω'o[  本書の内容をご紹介   ]o

本は、字で書いてあります。字は、言葉を写し取ったものです。写し取る前の言葉は、声です。声は消えてしまいますが、字は残ります。繰り返して読めます。覚えなくても、字に書いてあれば『ああ、そうか』とわかります。いまの言葉で言えば、外部記憶です。
本を書いた人が死んでも、本は残る。考えてみれば、これはすごいことです。だから、本は、ものを考えた昔の人の死体です。
本を書いたのは、必ず誰か他人です。だから、本を読むとは、他人に関心を持つということなんです。
(p.5 より引用)





薄いながらも、見応えたっぷりな「教養書」


この他にも「読むべき本」「マンガとは」「教科書とは」など、学生が没入できる話題が書かれています。
また中盤は2章にわたって、哲学の話を絡めながら話題展開されており、なかには少し難しい話題もあります。

加えて「著者が選んだ難易度別おすすめ本100冊」の特別付録ページもあり、これらは哲学に興味のある方へのおすすめポイントになります。近頃は「まんがでわかる!」などの本も多数出版されており、難しい本でも漫画と絡めて読むことが出来ます。そのため、特別付録ページで紹介されている本の、マンガ版が出ているものを探して読んでみるという方法が、手軽でおススメです!


「哲学っぽい話はちょっと難しいそうだし…」という方でも、本書を中古で購入いただく、あるいは図書館で借りるなどして、興味を持った項目だけでも読んでみてください!

世代を問わずオススメしたい一冊です。





【目次】 

はじめに

第一章 なぜ本を読むのか

第二章 どんな本を選べばよいのか

第三章 どのように本を読めばよいのか

第四章 本から何を学べばよいのか

< 特別付録 > 必ず読むべき「大著者100人」リスト

第五章 どのように覚えればよいのか

第六章 本はなんの役に立つか

第七章 どのようにものごとを考えればよいのか

終 章 情報が溢れる現代で、学ぶとはどういうことか

おわりに


講談社現代新書 

248ページ 

2017年9月20日第1刷発行 


著者 橋爪大三郎 プロフィール

1948年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京工業大学名誉教授。著書に『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』(ともに講談社現代新書)、『ほんとうの法華経』(ちくま新書)、『戦争の社会学』(光文社新書)など。



最後まで読んで頂きありがとうございます。 当ブログの記事がみなさまの読書のお役に立てれば幸いです。 また読みに来ていただけると嬉しいです。




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自分で読んでみて「おもしろい!」「勉強になった!」と感じた本を紹介しています。 それが積み重なって「図書館」となります。 知っているようで知らなかった本。そんな本との出会いの場所を目指します( ´,,•ω•,,`)♡

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