まんがでわかるライフシフト 100年時代の人生戦略【書評】



2016年10月21日、リンダ・グラットン氏の「LIFE SHIFT」が日本で発売されました。

同書は瞬く間にベストセラーとなり、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2017年」にて堂々の1位に輝き、話題となりました。


時代とともに、人間の心理や医療、人口構成などは変化していきます。

これから私たちが生きていく世界は、人間の平均寿命が延び、長寿化の傾向にあることから「人生100年時代」と言われています。



みなさんは、そんな長い人生をどのように生きていきますか?


ただでさえ、年金の問題・雇用の問題など、若い人も含めて多くの国民が不安を感じてしまうようなニュースが目につきます。

しかし、長い人生を「つらい」と思いながら生きていくのでは、ちょっと寂しいですよね。


そのため、できるかぎり健康に過ごし「自分にとっての人生戦略」を立てることが必要となっています。



100年人生は、いつでも変われるチャンスがある!


主人公の美咲は、留学生のエルザからライフシフトについて教えてもらいます。


美咲は、兄や父に、エルザから教わったライフシフトを説きます。その話を聞いた2人は、それまでの生き方に疑問を抱き、恐る恐るではありますが、家族の理解を得ながら新しい一歩を踏み出します。


その後、美咲は西島電気という大企業から内定を貰います。ところが、自分の人生となると、思うように答えが出ません。友人や父は西島電気への就職を勧めますが、兄は「自分と同じ後悔はして欲しくない」といって、中途半端な判断をしないよう諌めます。


周囲に翻弄されるなど、若さゆえの葛藤が美咲を襲い、満足に眠れない不安な日々が続きます。
なにが正解なのか。悩んだ美咲に対してエルザは言います。

「正しい答えなんてない。自分の決めたことこそが正しいのヨ」

(p.136 より引用)


最後のシーンで、美咲はキャリーバッグを片手に家から出発するシーンが描かれていました。西島電気への就職を決め、ひとり暮らしを始めたのか、それともエルザのようなエクスプローラーになることに決めたのか。
はっきりとは描かれていませんが、最後の美咲の言葉は印象的でした。


「正直この先、なにが待っているかわからない。希望もあるけど不安もいっぱい。けど…旅は100歳まで続くの。ダメならまた何度でも考えてやってみる。小さいことにいちいち怯えたってしょうがない。そう思うように決めたから ー」
(p.149 より引用)








今こそ、自分の人生を生きよう


会社も政府の年金もあてにならないいま、65歳までの働きでその後の長い人生を賄うほど貯蓄をするのも難しいでしょう。となれば、できるかぎり健康に過ごし、より長く働くことが求められます。


人生が長くなれば、変化を経験する機会も増えます。そのときに備えて「選択肢を持っておく」ことの価値が高まります。選択肢があれば、不安も和らぐでしょう。


「不快で残酷で長い」だけの人生ほどつらいものはありません。「自分はどう生きるか」という問いに、真摯に向き合うときが来たのです。





【目次】

序章 100年生きる時代がやってきた

1章 「ライフシフト」でどんな荒波も乗り越える

2章 あなたを守る見えない「資産」

3章 遊ぶ=学ぶ=働く

4章 今こそ、自分の人生を生きよう

エピローグ

著者からのメッセージ

著者紹介


東洋経済新報社

166ページ

2018年9月13日発行


著者 リンダ・グラットンアンドリュー・スコット

2016年の刊行以来、30万部を突破。「人生100年時代」ムーブメントのきっかけとなった(新語・流行語大賞2017ノミネート)。

著者の一人、リンダ・グラットン氏は政府の「人生100年時代構想会議」有識者メンバーに選ばれる。「読者が選ぶビジネス書グランプリ2017」で総合グランプリ、「ビジネス書大賞2017」で準大賞を受賞。テレビ番組等でも本書の内容がしばしば紹介されている。




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